よくあるご質問

カンナビノイド検査についてよくある質問

フルパネル検査とはなんですか?

フルパネル検査とは、カンナビノイド(Δ9-THCやCBDなど)の含有量だけでなく、重金属や農薬、微生物など、製品の総合的な安全性や品質を評価するための包括的な検査を指します。消費者に安全な製品を届けるために、複数項目を一括して定量分析を行います。

カンナビノイド検査の結果はどのように確認できますか?

検査完了後、当社が発行する「検査結果通知書」をメールや郵送などの方法でお送りします。また、弊社のWebポータルを通じて、オンライン上で結果の確認やレポートのダウンロードが可能です。

ISOは取得していますか?

はい、弊社検査ラボはISO17025:2015を取得しております。ISO17025の認定は、分析結果の信頼性と技術的な妥当性を保証する国際的な規格です。

日本とアメリカのカンナビノイド検査の違いはありますか?

大きな違いとして、日本では大麻由来成分(特にΔ9-THC)の取り扱いが非常に厳しく、規定値を超えないように厳密な測定が求められます。一方、アメリカでは州や連邦政府の規制が多様化しているものの、摂取製品において一定基準の下でカンナビノイド利用が認められている州も多くあります。弊社はアメリカ本社のノウハウを活かしつつ、日本支社として日本の法規制に合ったサポートを提供しています。

どのようなカンナビノイドを検査できますか?

代表的なものとして、Δ9-THCやCBD、THCAなどが含まれます。また、ご要望に応じてCBGやCBNなど他のカンナビノイドも検査可能です。製品の種類や目的に応じて、最適な検査項目をご提案いたします。

Δ9-THCとΔ9-THCAはどのように違うのですか?

Δ9-THCA(テトラヒドロカンナビノール酸)は熱や化学変化により脱炭酸されるとΔ9-THCに変化します。日本の新基準ルールでは、Δ9-THCとΔ9-THCAを合算した値(Δ9-THC + (Δ9-THCA × 0.877))が規制上の評価対象となります。

2024年12月12日に施行される日本の新しい基準ルールについて教えてください。

2024年12月12日(令和6年12月12日)より、日本でのカンナビノイド製品に関する検査基準が一段と厳しくなる予定です。残留限度値の定義や推奨定量下限(LOQ)の見直しが盛り込まれており、飲料・食品・オイルなど製品ごとの最適な試料前処理や分析方法がガイドライン化されます。当社では、最新ルールへの適合をサポートしています。

検査方法としてはどのような分析機器を使いますか?

一般的にはLC-MS/MS(液体クロマトグラフ-三重四重極質量分析計)やLC-QTOF MS(四重極飛行時間型質量分析計)を用います。これらの機器により、高い精度と信頼性でΔ9-THCやCBDなどのカンナビノイドを定量できます。製品特性に応じて最適な機器を選択しています。

推奨の定量下限(LOQ)はどのくらいですか?

日本の新基準では、油脂製品で10ppm、その他1ppmを基準値とし、その1/10程度を推奨定量下限(LOQ)としています。例えば、飲料ではLC-MS/MS使用時にΔ9-THCを0.001 mg/kg程度で定量するケースがあります。ただし、最終的なLOQは製品の種類や分析条件によって異なります。

検査に必要なサンプル量と送付方法を教えてください。

通常、グミやクッキーなど固形サンプルは100g程度、オイルや飲料水は100~200mL程度をご用意いただくと十分な検査が可能です。冷凍・冷蔵など必要に応じた保管条件を維持しつつ、密封容器に入れて発送をお願いします。詳しい条件はご依頼の際にご案内いたします。

検査結果はどのくらいの期間で得られますか?

製品の種類や検査項目数により異なりますが、通常はサンプル到着後7~10営業日程度で結果をお知らせします。お急ぎの場合はエクスプレスサービス(追加料金)にも対応していますのでご相談ください。

検査費用はどのように決まりますか?

検査費用は検査項目数、サンプル数、分析の複雑さなどによって変動します。フルパネル検査では複数項目を一括で検査するため、個別に依頼するよりも費用を抑えられる場合もあります。詳細はお見積り時にご案内いたします。

検査報告書にはどのような情報が記載されますか?

検体のカンナビノイド含有量(Δ9-THC、THCA、CBDなど)、重金属や農薬残留の有無、検出限界・定量下限、分析方法、検体情報などが記載されます。必要に応じて総合的なコメントや測定条件の補足説明を付けることも可能です。

大麻取締法との関係は問題ありませんか?

日本の法規制上、大麻由来製品の取り扱いには厳格なルールがあります。当社では、日本国内で合法的に取り扱い可能な製品や原料のみを対象に分析を行っており、法令に準拠した手続きで検体を受領・保管・廃棄しております。

法令に抵触する恐れのある場合、検査を依頼できますか?

合法的に入手または輸送が認められていない製品や原材料は、原則としてお受けできません。検査依頼前に、対象製品が日本の法規に合致しているかどうかを十分にご確認ください。

今後の規制動向や最新情報はどのように入手できますか?

当社のウェブサイトやブログ、ニュースレターなどで法改正やガイドラインの更新情報をお知らせしています。2024年12月12日に予定されている新基準の施行に向け、随時最新情報を発信していきますので、ぜひご活用ください。