カンナビノイド高精度分析技術

2024年12月12日施行の改正大麻取締法に完全対応
最新鋭LC-MS/MSによる高感度分析で
THC残留限度値 0.1ppm~10ppmまでを正確に測定

分析技術の詳細相談

分析の3ステップ

カンナビノイド分析の3ステップ
STEP 1

抽出

試料からカンナビノイドを効率的に抽出し、不純物を除去。製品形態に応じた最適な前処理方法を選択します。

STEP 2

分離

LC(液体クロマトグラフィー)による高精度分離で、個々のカンナビノイドを保持時間で識別します。

STEP 3

検出

MS/MS(タンデム質量分析計)による2段階解析で、微量なTHCも正確に定量します。

分析技術の詳細

高精度分析機器

技術優位性
Agilent 6495による高感度分析

日本向け検査専用機器としてAgilent 6495モデルを採用。一般的なMS/MS機器より10倍以上の感度を実現し、 0.1ppmという極微量の検出にも対応します。

  • 高感度LC-MS/MSによる精密分析
  • THC専用ラボでの汚染リスク最小化
  • 定期的なキャリブレーションによる精度維持
  • 複数回測定による結果の信頼性確保

分析対象と検出限界

精度保証
LODとLOQの違い

LOD(検出限界)とLOQ(定量限界)を厳密に設定し、高い信頼性を確保。 残留限度値の1/10をLOQとして設定することで、より厳格な品質管理を実現します。

  • LOD:物質の存在を検出できる最小濃度
  • LOQ:信頼性のある定量が可能な最小濃度
  • 製品タイプ別の残留限度値に対応(油脂10ppm、水溶液0.1ppm、その他1ppm)
  • THCとTHCAの総和による新計算式に完全対応

分析対象カンナビノイド

網羅的分析
分析対象カンナビノイド

規制対象カンナビノイドと適法カンナビノイドを網羅的に分析。 最適な分析手法を選択し、正確な定量を実現します。

  • 規制対象:THC、THCA、D8-THC等
  • 適法成分:CBD、CBG、CBN等
  • HPLC-DADによる高含有成分分析
  • LC-MS/MSによる微量成分分析
  • マトリックス効果の補正と最適化

よくある技術的な質問

Q. 1ppm近辺の低濃度での測定精度は保証されますか?

はい。LOQを残留限度値の1/10に設定し、厳密な前処理と最適化された分析条件により、 1ppm前後の低濃度領域でも再現性のある結果を提供します。複数回測定や異なる希釈率での 分析、定期的な機器キャリブレーションにより、高い精度を維持しています。

Q. マトリックス効果への対策は?

製品形態(オイル、水溶液、食品など)に応じた前処理方法を採用し、マトリックス効果を 最小限に抑えています。また、標準添加法や内部標準物質の使用により、正確な定量を 実現しています。

Q. THCとTHCAの総和はどのように計算されますか?

新基準では、D9-THC + (D9-THCA × 0.877)という計算式で総和を算出します。 この計算に基づき、製品形態別の残留限度値(油脂10ppm、水溶液0.1ppm、その他1ppm) との適合性を判断します。

Q. 分析結果の信頼性はどのように確保されていますか?

ISO17025認定に基づく品質管理システム、定期的な精度管理、トレーサビリティの確保、 そして熟練した分析技術者による確認を通じて、高い信頼性を維持しています。 また、分析データは完全に記録・保管され、必要に応じて追跡調査も可能です。

分析技術に関するお問い合わせ

分析手法の詳細や技術的なご質問について、専門スタッフが丁寧にご説明いたします。
製品特性に応じた最適な分析方法のご提案も承ります。